忘れられない恋人

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「若いですね」 「でしょー!あたし達がギリギリ付き合えそうな年だよね」 一瞬体を強ばらせた私は、 速まる鼓動を落ち着かせようと笑ってみせる。 「うん、そうだね」 込み上げる熱い気持ちは視界を揺らす。 「…はは、何言ってんだか奈月は」 冗談を軽く笑い飛ばして、彼女の髪をクシャクシャに撫でる。 「もーう、止めてよ!」 そんな2人の姿は、 親子に何て見えなかった。 …でも確かに、 「結城パパの馬鹿!髪型がおかしくなったじゃん!」 2人は家族になったんだ。  
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