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「…っ」
二人って、こんな人だったんだ…
二年生になってからの一学期は、学校では常に行動していたのに、こんな一面は見たことない。
「ぷっ…」
私はいつの間にか吹き出していた。
「楓ちゃん…笑った?」
「だって、なんか、面白くて」
「雪ちゃん、楓ちゃん、キミの真面目さが面白いと」
「みのりの変態っぷりでしょ」
それからは、お互いの恋愛トークに花を咲かせた。
みのりちゃんは、バイト先の妻子もちの店長がタイプらしい。
雪ちゃんは、部活の後輩と帰り道が同じで、夏休みにはお祭に寄って帰ったらしい。
今度、三人でみのりちゃんのバイト先に押しかけて、店長さんをチェックして、似た人を探そう、という話になった。
雪ちゃんがトイレに行ってる間に、みのりちゃんが何故か嬉しそうに聞いてくる。
「…初めてのときは、痛かった?」
…私は苦笑いで、みのりちゃんの頭を叩く。
今日は殴られてばかりだわ、と泣くフリをするのが面白かった。
夕飯の支度も、明日の予習も出来なかった。
だけど、私は今日、とても大きな収穫があったように感じた。
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