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「どうぞ。お嬢様」 ニコニコと笑いながらお姫様みたいに私のために椅子をひいてくれる。 どうしよう……。 とりあえず、おなかすいたし…、うん。 起き上がり、机に向かう。 カシャン 「あ…」 音をたてたのは鎖。 少しは長さがあるから大丈夫かと思って、ひんやりした床を数歩歩いてみる。 その度鎖がカチャカチャ音をたてる。 「―…すいません」 どうして私が謝ってるんだろ。 机まではあと3、4歩足りなかったようで、私はベッドから2mも離れられない。 少し気まずそうに椅子を寄せてくれたので、遠慮なくその椅子に座る。 キャスター付きの机はコロコロそのあとを追う。 彼も椅子に座り私と向かい合う。 「食べようか」 「あ…、はい」 .
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