262人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
『もう!髪型決まらへん~。』
洗面所で最近あてたパーマと格闘中の私、安田章子。
音楽と洋服といちごが大好きな高校2年生です。
『章子~!いつまで洗面所に居るん?遅刻するで!』
キッチンからおかんがめっちゃ叫んどる(笑)
『わかっとる~』
そのあと格闘する事5分。決まった髪型に満面の笑みの鏡の中の私。
『あ!ほんま遅刻する!』
時計を見て慌ててキッチンへと向かう。
『もう、パーマなんてあてるから毎朝時間かかるんやで?』
『でもこの髪型めっちゃ評判えぇんよ?』
『ほぅか。せやったら近々かっこえぇ彼氏でも紹介してくれるんかなぁ(笑)?』
『ちょっ!おかん~!』
彼氏…か。
気になる人はおんねんけどなぁ。
『はい、お弁当さん!今日もしっかり勉強してくるんやで~。』
『ありがとう!ほな、行ってくるな~。』
『気ぃ付けや~。』
玄関に行って靴を履いてからスカートを折って短くする。
おかんにばれるとうるさいねん(笑)
『いってきます~。』
おかんにもう一度叫んでから玄関のドアを開けて外に出た。
最初のコメントを投稿しよう!