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3月5日、月光館学園
放課後
「有里くん?」
いつまで経っても、目を覚ます気配はない…とりあえず、明日になれば今まで通りに過ごす事ができる…そう、思いながら…みんなで寮に運び、彼の部屋に運んだ…
3月6日
1日経ったが、目を覚まさない…その時、一緒に起こしに来たアイギスが、気付いた…
「湊さん…?」
キュイィィィィン
アイギスの分析機能が作動した…そして、次に聞いた言葉は思いのよらない言葉だった…
「…彼…死んでます…」
「え…?」
「心拍数…0です…」
「そんなの嘘でしょ!?なんかの、冗談でしょ!?」
焦るゆかりの言葉も虚しく、アイギスも有里も反応しない…
「そんな…」
その場で、床に座り込むゆかり…そこに-
「どうした!何が起きた?」
昨日、卒業式のスピーチをした元・生徒会長…桐条 美鶴だ…
「あ…有里くんが…!」
「何!?」
泣きながら、ゆかりは言おうとするが、美鶴は意図を察たのか湊に近づいて、脈を確認する…が-
「………」
美鶴が、首を横に振る…
瞬時に、寮内に泣き声が響いた…
その二日後、霊柩車に乗せられていく湊を見送った、仲間達…
「約束…したのに…」
わたしは、卒業式前日に有里くんと話したことを思い出していた…
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