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――幻想郷は相変わらずであり、少女達もまた、相変わらずな日々を過ごしていた。
しかし、少女達は直に気がつく。
自らが逃れられない運命の『眠れる奴隷』となっていることを――
霊夢「それじゃ…………いくわよ魔理沙！」
魔理沙「いかれるぜ！」
霊夢「えいっ…………………………………………………………………………………………あら？」
魔理沙「？ あー？ なんだなんだ。早くも降参か？」
霊夢「違うわよ！ ……えい！ やあ！ とお！」
魔理沙「何やってんだ？ ハエでも飛んでたか」
霊夢「ちょっと待った。そんなはずは……」
霊夢「力が……」
魔理沙「なんだかよくわからんが、何やら好都合な展開だぜ！ くらえ！ 恋符マスタースパー…………」
魔理沙「……ん？」
霊夢「どうしたの？」
魔理沙「いやなんでもない。改めてくらえ！ マスタースパー…………」
魔理沙「……スパー……スパー……スパー……」
魔理沙「あれ？」
霊夢「もしかして…………魔理沙も？」
魔理沙「『も』って…………まさか霊夢も？」
霊夢「ええ、何故か能力が…………」
◇
咲夜「さて…………それじゃ、行きますか」
咲夜「…………」
咲夜「？」
咲夜「んっ…………」
咲夜「むむ…………」
咲夜「……あら？」
咲夜「…………飛べない？」
◇
諏訪子「そんじゃ、やろっか！」
早苗「受けて立ちます！」
諏訪子「いっくよー！」
早苗「はい！」
諏訪子「いっちゃうよー！」
早苗「はい！」
諏訪子「私が本気だしたら凄いんだよ！」
早苗「はい！」
諏訪子「ナメてたらひどい目に遭うよ！」
早苗「はい！」
諏訪子「神様だよ！」
早苗「はい！」
諏訪子「凄いんだよ！」
早苗「はい！」
諏訪子「…………本当にいいの？ 本当はこわいんじゃない？」
早苗「いいえ！」
諏訪子「……あーうー」
早苗「…………？」
諏訪子「……え、えーと…………そ、そうだ！ 急な用事を思い出しちゃった！ 弾幕ごっこはまた今度にしよ！ ごめんね早苗！」
早苗「え？ 諏訪子様？」
早苗「…………行っちゃった」
諏訪子（あーあ。逃げてきちゃった……）
諏訪子（言えない……言えないよー…………）
諏訪子（弾幕が出せなかったなんて…………）
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