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―2004年7月。
私達は中1になっていた。
みんなで知多の海に
行くことになって、
久しぶりに集まった。
多樹のお兄さんの一樹先輩は
高1で、
地元では知らない人いるの?
ってくらい有名な人。
俗に言う、ヤンキー。
でもすっごい優しくて、
何よりも家族思い。
『一樹先輩と付き合いたいな~』
って冗談で言った私。
すると、少し離れたとこにいた
多樹が近付いてきて、
『…まじで言ってる?』
と、真面目な顔をして
聞いてくる。
『…どうかな~♪』と、
私ははぐらかす。
『何それ。
兄貴のこと好きだったんか。
なんでもっと早くよ
言ってくれなかったん?』
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