◆2004.7

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      ―2004年7月。 私達は中1になっていた。   みんなで知多の海に 行くことになって、 久しぶりに集まった。   多樹のお兄さんの一樹先輩は 高1で、 地元では知らない人いるの? ってくらい有名な人。   俗に言う、ヤンキー。   でもすっごい優しくて、 何よりも家族思い。   『一樹先輩と付き合いたいな~』 って冗談で言った私。   すると、少し離れたとこにいた 多樹が近付いてきて、 『…まじで言ってる?』 と、真面目な顔をして 聞いてくる。   『…どうかな~♪』と、 私ははぐらかす。   『何それ。 兄貴のこと好きだったんか。 なんでもっと早くよ 言ってくれなかったん?』    
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