転編・世界の歪み

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『それですね、 あなたはもといた世界から弾き出されて、世界と世界の狭間、空間の狭間に飛ばされてしまったんです。』 その辺は何となくだけどわかるな。 『で、それを見つけた私が、世界の裏側の世界に一時的に連れてきて、今に至る訳です。』 んっんー? 「世界の裏側の世界?」 『はい。 ありとあらゆる世界を繋ぐ裏側の世界です。』 「…………ん~…… つまりこういう?」 世界┓ 世界┫ 世界┫ 世界╋世界の裏側の世界 世界┫ 世界┫ 世界┛ こと、かな? 俺は簡単に絵を書いてみた。 『たぶん、それであってると思います?』 すっげぇ不安。 『この世界は、ありとあらゆる世界を調整するために存在しているんです。』 「調整?」 『歪みによって世界が崩壊しないようにしているんですよ。』 なんかすっげぇ。 『ですから裏側から表側に介入することは出来ますが、表側が裏側に介入することは出来ません。』 「へぇ…… ん? じゃあ何だ、その裏側の世界にいる姫鏡さんって?」 『? 私はこの世界を統べる神ですよ?』 驚きの事実!! 「え?あ?神様!?」 『はい。 あくまでも、この裏側の世界を統べる神です。 あなたのもといた世界の神とは違います。』 「あぁ、神様って複数いるんだ……」 『一つの世界に必ず一神は存在します。』 あぁ、八百万の神々とか言うからな……。  
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