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身体中に電気が走り、ガタガタと小刻みに震え始めた。
「大丈夫です」
かすれた声。やっと絞り出た声も、震えていた。更に彼の顔が近づく。
「そうは、見えないけどなあ。顔、赤いけど熱でもあるんじゃない?」
なつきのおでこに手を充てた。
(ぎ、ぎゃあ〰、夢だ、これは夢だ。)
この団体、冬休みのこの時期、各地でコンサートを行って、ちょうどこの週末、なつきの住むこの市へやって来ていた、なつきの大好きなグループだったのだ。
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