2人が本棚に入れています
本棚に追加
(ありえねえ~、夢だあ~。)膝からガクガク((((;゚Д゚))))と崩れ落ちそうになる自分を誰かが、とっさに受け止めたのを感じた瞬間、意識がすーと、スローモーションのように遠のいていった。
(アレ?、重い。何だ?)意識が戻ったなつきの上には沢山のコートが掛けられ、背後には、道路に座り込んだ青年に抱きかかえられるような形で座っていた。
(ゲエ~)
[気が付いた?君、結構、重いんだ。いてて、尻、痛え悪いけど、ちょっとどいてくれる?]
あわてる、なつき。
[す、すみません。ごめんなさい。]
さっきの団体だ。布団変わりになってくれていたのは、声をかけ、顔を近ずけ、心配してくれた青年。
(おわ、りょうちゃんだ。間違いない。わあああ~。)
[ダメよ、女の子に重いなんて言っちゃあ、]綺麗なお姉さんがクスクスと笑う。
[そうだよ、りょう。失礼だぜ。ごめんね、こいつ、無神経で。]
メンバーの一人がなつきに微笑みかける。
[無神経はないだろー、ねえ?]こちらもほほ笑みかける。が、なつきには、何も聞こえない。かれらとの会話を楽しむ余裕などないのだ。
<
最初のコメントを投稿しよう!