プロローグ

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煙が立ちこめカイト達がいた部屋は静かとなった  煙が晴れると一人立つのもぎりぎりな男が見えた  それは…キースだった  カイトの姿は見えない  キースの背後から一人黒の長髪の男が忠誠を見せる様にキースの元に近づく  キースはゼェゼェと息を切らし立ち尽くしている  その男が近付きキースに敬語で話し掛ける  「キース様…裏切り者のカイト・クラウス様は始末されたので!?」 キースは一瞬だんまりとなったが、  「……あいつはまだ生きてる…僕には分かるよ… カイト…君とはまた戦う事になるだろう…」 そう言い残し闇へと消えた…  ここはあの城から少し離れた町パールタウン… カイトはその町の路地でバタリと倒れた  (くっ…そっ… 爆発からさ逃げ切れたけど刀傷が効いたな… こんなとこで…死ぬわけ…には…) ザーッ  冷たい雨粒がポツポツと体を辺り彼に死を確信させた  体を貫く雨が強くなり死神の足音が近づいていた  だがその時…彼に当たる雨がとまった  カイトは気絶していた  カイトへの雨を止めたのは一人の女だった
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