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表情で悟られたのかサラはにこやかに微笑んだ。
「やっぱりか、めずらしくもないしね」
なぜかその時サラの表情が暗く沈んだ様に見えた。
カイトは深くは魔獣については語らなかった。
助けてくれたとはいえこれ以上情報を漏らす事はできない。
サラはカイトの包帯を替え終わると、
「じゃあ私買い物があるからちょっと出かけるね。
カイト君はゆっくり寝ておくんだよ」
軽く指差しをしてサラは買い物へと出かけた。
一息つくようにカイトはベットの中に横たわる。
「女の契約者は初めてみたな…。
中の魔獣はどんな能力を持ってんだろうな。
…まぁそれよりも早く傷を治してこの街を離れないとな」
静かに目蓋を閉じて眠りへとついた。
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