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チッチッ
時計の針が耳に響き静かに起き上がった。
時計を見ると三時間は寝たらしい。
サラはまだ買い物から帰ってきていない。
「まぁ女だからな。時間もかかるだろう」
そう思い気にも止めなかった。
更に一時間たち夕方の六時空も白んで綺麗な夕闇を迎えている。
さすがのカイトも心配になってきた。
ラフなTシャツのままサラを捜しに街の中へと入った。
パールタウンには詳しくないカイトは迷いながらも公共の商店を周ったものの見つからず公園のベンチに休憩も兼ねて座り込んだ。
「あいつこんな時間までどこをほっつき歩いている。
初対面の俺に心配かけんなよな」
傷を押さえながら愚痴る。だがサラを他人とは思えないカイトは捜索を再開した。
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