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その扉の奥では凄惨な光景が目に入ってきた。
サラが傷だらけになりながら見知らぬ大男と戦っている。
カイトは思わず叫んだ。
「サラ!」
「か、カイト君!?」
驚いた表情で振り向き、カイトの元に近づく。
奥にいる大男は高笑いをあげながらカイト達を見つめている。
カイトは静かに質問する。
「サラ、誰なんだあいつは」
「…あいつは300万ドルの賞金首ギガット・バレス。
たまたま町中で見かけてこのアジトまで追ってきたの。
怪我したカイト君じゃ危ないわ、私が行く」
武器である深紅の刀身をした刀を握り締めながら前に出るサラを引き止めるカイト。
「待ちな。おまえの手に負える相手でもないだろ、
それに怪我してんのはおまえもじゃないか。
ここは俺にまかせとけ」
「カイト君…」
ガーディスを取出し標的を見据える。
全長190センチはありそうな長身に同じくらいでかいアックスを手にしている。
「眠気ざましには丁度いいな。
瞬殺してやるよ、木偶の坊」
カイトの安い挑発にバレスは高笑いをあげて反抗してきた。
「ギャハハハッ、私を瞬殺とは笑わせてくれる。
おもしろい。やってみろ!」
戦闘が始まった。
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