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辺りが真っ暗な闇に包まれている城の渡り廊下…
そこに、分厚い本を一冊懐に大事そうに抱えながら走る人物がいた
「ハッ…ハッ…さすがに警備が厳しかったな…」
小言を零す黒髪短髪の黒コートを羽織ったこの男の後ろには黒いフードを被り銃や刀を持った集団が追い掛けてくる
その集団を手元にある黒い銃で蹴散らしていく
(もう少しだ…もう少しで振り切れる!)
そして、渡り廊下を抜け、広い部屋へと突入した
後ろから雄叫びが遠くなるのを確認すると少しの安堵感に包まれた
だが部屋の奥から剣を振り下げる髪が黒と金が入り交じった男が立ちふさがった
「ここまでだ、カイト・クラウス!」
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