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この男も同じ黒コートを羽織、六芒星の紋章をはだけた胸に刻んでいる
そしてカイト・クラウスと呼ばれたこの者は目の前の男を目にして目付きが変わった
「そこをどけ、キース!」
キースというその男はぶら下げた鷹の柄の剣をカイトに向けると、
「本当はこんな形では戦いたくはない…
だから組織に戻るんだ、そうしたら君を殺さなくてすむ…」
と警告した
だがカイトはその警告を無視し微笑した
「組織にいたんじゃ俺の願いは実現できない、
俺は…この組織の目的を知ったんだよ…
正直やっていけない、だから抜けるのさ…
裏切り者として殺すなら今だろうぜ?
俺は後から大きく化けるからな…」
話を聞きおわったキースは残念そうに剣を強く握り締めカイトを睨み付けた
「願いか…僕にもあるよ…
君と殺戮を楽しむ事さ…
だけど裏切り者として敵になるぐらいなら今この手で葬らせてもらうよ!」
激しい殺気を放つのを感じたカイトは素早く銃口をキースに向けた
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