プロローグ

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「時にカイト…魔獣と言うものを知っているかい? 唐突に話を切り出した  カイトは不信に思いつつ質問に答えた  「ああ…魔法の力を持つ獣の総称の事だろ?  それがなんだってんだよ?」 「そう! そしてその獣を自らの体に宿して戦う者を“契約者“という…  組織に属する者なら誰でも知っている事だ」  「…何が言いたい!?」 キースは不適な笑みを見せると答えだす  「君には魔獣がいない… そして…今まで見せていなかったが僕には魔獣がいたんだよ」  絶望を味合わせる様ないいぶりを見せるキース  だが生身の人間と契約者では天と地、は言いすぎだがかなりの差がある  普通なら絶望を感じ不安で身を染める所だがカイトは違った  逆に逆境を楽しむ様な表情を見せた  「…やはりその様な表情を見せるのか… 失望したよ、昔と変わってしまってね… いいよ、そろそろはじめようか!」 キースの刄から無数の風刃が出現しカイトを襲った  「風…だと!?」 避けながら銃で打ち落とそうする  だがそれは逆に力を強くしただけだった  風刃はカイトの体を掠め多量の出血を起こさせた  真っ赤な血が床にしたたり落ち、それを見てキースは笑う  「くくくっ… ほらカイト、君は堕落してしまったようだよ  戻ってきなよ、また殺戮を楽しもうじゃないか!」 「戻らねえって言ってんだろ!」 強く言葉を吐き捨てキースを圧倒させた 
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