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ショックから立ち直れないオレに、八木は告げた
「受け止めようが受け止めまいが、事実は変わらんぞ?」
八木の言葉を拒むのは容易い。
だが、ココで拒んでしまえば、話が進まない。
オレは深呼吸をしてから、八木を見上げた
「…それで、此処はどこだ」
「さぁな」
「どういう…」
オレの問いを受け流し、八木は視線を空へと流す。
「アイツが此処に居るのは間違いない」
「アイツ…」
まさか、「アレを封印し直せ」とかいうのは、本気だったのか…?
だとしたら、この八木という男はいったい何者で、何故オレにそんな無茶な事を…。
いや、考えてもキリがない。
わからないのなら、わかるまで八木に着いていくだけだ。
そう割り切ったオレは、さっさと頭の中身を切り替えた
「で、ソイツは何処に?」
「アイツはどうやら、此処から東に行った小さな村で、神と崇められているらしい。だが、…」
「だが、何だ」
言葉を濁す八木に、焦らされたような気分になったオレは、多少力を込めて問いかける
そして、聞いたことを、後悔した。
「どうやら、魔王が狙っているらしい」
展開に着いていけないのは、オレだけか?
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