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そして、冒頭に戻る。
「…夢なら、やりたいこと、やるべきだよな…」
小さく呟いたオレは、目の前の、ワニとヒトの合の子(仮にワニん間(ワニンゲン)としよう)を見た。
「よし。
出でよ、光の剣(シャイニング・ブレード)っ!!」
これが現実かどうかを見るためにも、叫んでみる。
現実だったら、羞恥で死ねる。
「………」
結論、出ました。
ちょっと、死んで来ます。
「………………」
「…………」
「……」
「…おん前、光の剣もだせねぇかったらやってらんねぇべ?」
………………。
みなさん、空が綺麗ですよ。
「おーい、聞いてっか?」
「………………」
「……無視すんでねぇぞ」
「………………」
「…おーい……」
これは幻だ。
そうに違いない。
だって、ワニん間が喋ってるなんて絶対におかしいじゃないか。
……やっぱり、夢なのか?
「……無視すんでねぇっ!」
「 ごふっ!? 」
何故か訛りのある口調のワニん間から、脇腹に飛び蹴を食らいました。
……夢って、痛みは感じないはずでは無かったでしょうか。
「ヒトの話を無視するもんじゃねぇぞ?」
「…まったく、ご挨拶なワニだな」
「ワニとはなんじゃ。
ワシはな、お前さんら人間が言うところのゴブリンっちゅうモンじゃ。」
「…私を人間なんぞと一緒にするとは…な」
ゴブリンとは、あのゴブリンでしょうか。
だとしても、アレも喋らないはずだ。
オレの頭はとうとうイカれてしまったのだろうか?
だとしたら、大問題なのだが……。
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