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「なら型を作っとくわ。さっき言ったこと全て付けた設定の者の型。でもたとえ神でも性別は変えられないから注意。楓が思い浮かべながら変われって念じると……試しに念じてみて。」
「……」
ポンッ
アリスが鏡を出す。
目の前には私……今から変身後と区別をつけるため俺にするか……俺でもかっこいいと思える位の人物が目の前に立っていた。
「どう?」
「結構良いです、いやかなり良いです。」
「そう?よかったー少し私の趣味が入ってるからさ。」
「趣味?」
「黒目黒髪。」
「へ?」
「黒目黒髪が私すごく好きでね。」
そういえばそうだな。
アリスも黒目黒髪だし、この姿も黒目黒髪だし。
あれ?声もちょっと変わってる?
「声が同じだと色々まずいでしょ?」
あぁ正体かくしてギルドに入る時とか。
「あっ。ここは重要なんだけど……不老不死ってのは、体の時間が止まってる状態なの。だからお腹も減らないし、疲れもしない、眠くもならない、成長もしない、病気もしないわ。精神的なものは別だけど。」
「良いじゃないですか。まさかとは思うけどハガレンみたいに…………」
「食べることも寝ることもできるわよ。」
「じゃあなおさら良いじゃないですか。」
「科学地域が3回爆発する位の力をたったの数百年で使え切れるとでも?使いまくれば百年くらいで終わるかもしれないけど、私の計算によると、生命維持のみ必要最低限なら666年かかるわ。」
わーー大変だー
「違うでしょ。よく考えて。600年以上姿が変わらなかったらどうなるのよ。」
化け物扱いされるな。
「だから数年ごとに死んで姿を変えることをお勧めします。もしくは、ちょっとずつ成長した姿に変わるか。あと残り残量は『範囲 自己 体内調査』で分かるわ。」
「色々とどうも。」
「私から一つ餞別を。きっとそっちの世界に行って魔法が一つも使えないと困るだろうから、一つだけ教えてあげる。」
「えっ?まっ魔法!?あああありがとうございます!!」
「それを唱えると何でもできるわ。でも等価交換で、唱えて起きた出来事と同じくらいの何かを楓は失う。記憶や関係性とか運で物ではないのは確かだけど。でも体の一部は対価であったかな?」
怖いんですけど…………
「特別に、転生してから3日経つまで代償はなしにしてあげるけど3日過ぎたらひょいひょい唱えないでね。」
良かった……
「あと、これは命を奪えない魔法だから。殺すなら、動きを止めて、別の魔法で殺しなさい。」
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