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ふわっと変な浮遊感があり、そのあと何故か周りが白くなる。
あの声はやっぱり陰陽的な人の声で、あの呪文で成仏したのか?
などと考えていると。
青い空、白い雲、青々とした草原が広がっていて、そこの中にポツンと神々しさを感じさせる神殿が建っていた。
…………あれ?
ここはどこ?私は誰?
「ここは神の世界、あなたは林 楓。神の国や、上ノ国と呼ぶ人もいるけど。後さっきの呪文は“迷わず成仏してください”っていう意味よ。」
なんか心の中で冗談で言ったことにかえしを入れてきた人がいるよ。
その人の容姿は、高校生位に見える。女神様みたいな恰好で超美人。長い黒髪をおろしている、目も黒い。
この人は誰?
「美人なんてありがとう。姿は好きに変えられるんだけどね。これは真の姿ってやつで弄ったりしてないから素直に嬉しい。私は創造神、アリス。」
しかも心ふつーに読んで何の説明も無しかよ!!
「私は神の中でも一番上だからできるの。あなたの世界のトップの神でもできないけど、人間でできる人もいるのよ?例えばあなたが知ってる人で言うと――」
え?まさか知り合いに神も使えない力のある奴が……
「――――心読み君とか?」
漫画界!!?いや、漫画かい!!
学○アリスかい!!
「知ってるでしょう?」
いや、でも少ししか知らない。アニメは好きだけど基本は魔法やファンタジーだし。
「え、知らない……の?」
その自称創造神のアリスは真っ黒の瞳をこちらへ向けた。
いいかげん心を読むのをやめてくれませんかねぇ……
てか!なんで知ってんの学園ア○ス!
「私に知らないことなんて無に等しいわ。」
「ところで一つだけお願いがあるんですけど。」
「そういえばここにきて、初めて喋ったわね。何?」
「自分の心の中を人に読まれないように、てか絶対読めないようにできますか?」
「普通は出来ないけど、あなたは今魂だけの状態だからできるわ。………はい。」
アリスが頭を撫でる。
おお、これで普通に会話が……
「言うの忘れたけど、それ私には無意味よ。けど私以外は有効だから結構便利よ、それ。」
不毛な願いだったか……
そうだよな、相手が創造神なんて、無理がありすぎる……
まてよ?じゃあ本当に相手は創造神なの……か?
て、ことはアリス…様をつけたほうが良いのかな?
「つけなくて良いよ。むしろ良。」
……もう気にしないけど。
つまり、アリスは神様+死んだ人間が神の国にいる=異世界転生?
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