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「…ああ。けど…清香を…」
「いい加減にして!あの女と何があるか知らないけど、翔君の彼女は莉子じゃないの?今までだって、莉子が我慢してたの気付いてないはずないよね」
「……」
奈美は何も答られないでいる翔を睨むと、溜め息を吐き立ち上がる。
「話すだけ無駄だよね。急に莉子と連絡取れなくなったから、おかしいと思ったんだけど、それで納得した」
「待って、奈美ちゃん。莉子から連絡あったら、電話くれるように伝えて欲しい」
翔は席を離れようとした奈美を呼び止めたが、奈美は翔を無視して店を出て言った。
奈美の姿が見えなくなると、翔は項垂れ深い溜め息を吐いた。
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