幼馴染み

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和真は深い溜め息を吐き、厳しい表情で口を開く。 「その考えが、周り傷付けてる事にいい加減気付け。少しは成長しろよ」 床に目を落としたまま、翔は苦笑いを浮かべた。 「何でも分かってるって態度しやがって、お前は大人なのかよ」 「翔よりかはな」 翔は顔を上げ、ふて腐れた様子で和真を見た。 「そうかよ。じゃあ、大人の和真様は、これからどうする気だ?」 「どうもしない。清香がいいなら幼馴染みに戻るし、無理なら離れる」 「清香しだいか?本当に、もう清香に気持ちはねえんだな。そんで、清香が幼なじみでもいいって言えば、俺達はこのままなんだな」 「ああ。清香と…翔がいいのならな」
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