幼馴染み

29/30
前へ
/536ページ
次へ
翔は和真の返事に、考えるように窓に目を向けた。 「もし…俺と清香が付き合ってもか?」 「そうだな。そうなっても、離れる理由は俺にはもうない」 「わかった」 翔は決心した様子でそう言うと、和真を真っ直ぐ見て立ち上がった。 「どこ行くんだ?」 質問に、翔は不敵な笑みを浮かべる。 「遊んでやるつもりだったが、ムカついたから帰る。当分顔見たくねえから、新学期まで連絡するなよ」 偉そうに指を差した翔を、和真は鼻で笑った。 「翔、寂しくて泣きそうな時は、メールくらいしていいぞ」
/536ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2936人が本棚に入れています
本棚に追加