後悔

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翔は首を振り明るく答える。 「でも…さっきの子って、確か伊藤さんの友達だよね?」 清香に聞かれ、翔は一瞬表情を固くしいつもの表情に戻った。 「バレたか?けど、清香が気にする事じゃない。俺、彼女には前から嫌われてたし」 清香は翔を見ながら、言いづらそうに口を開く。 「…伊藤さん転校してたんだね。私、全然知らなかった。翔が職員室に行ったのも、今話してたのも、伊藤さんの事で、でしょ」 清香の言葉に、翔は驚いた様子で苦笑いした。 「えらく情報早いな」 「さっき、伊藤さんの教室行って聞いたの。携帯繋がらなくなってたから、直接会ってあの日の事説明しようと思って」 翔は納得した顔で前髪をかき上げる。
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