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和真と清香のやり取りに、翔は面白くなさそうな顔をした。いつもの3人の雰囲気に戻った頃、チャイムが鳴り和真は2人と別れ自分の教室へ行く。
翔は、和真の後ろ姿を切な気に見つめる清香の肩を優しく叩くと、一緒に教室へ向かった。
和真は、教室の手前で足を止めおもむろに振り返る。そして、何かを考えるように教室へ入る2人を見つめた。
放課後。
遊びの誘いを断り真っ直ぐ家へ帰った翔は、自室のベットでうなだれ目を閉じた。
携帯が鳴り見るが期待した相手ではなく、出もせずにそのまま枕元へ放る。疲れた顔で溜め息を吐き顔を手で覆うと、指の隙間から腕にあるブレスレットが見えた。
登校して、すぐに莉子の転校を知った。
転校はクラスメイトにさえ事前には知らされておらず、誰に聞いても転校先も連絡先も、その理由さえ分からなかった。
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