後悔

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結局、担任にも個人情報保護法とかで連絡先は教えてもらえず、どんなに調べても莉子の居場所は分からなかった。 それから、1ヶ月後。 莉子との連絡が取れないまま、俺と清香と付き合い始めた。 ずっと望んでた事。 付き合い出しても和真との関係は変わらず、それで全ていいはずだった…。 部屋での勉強中、翔はシャーペンを走らせながら、つまらなさそうに頬杖をつく。 「なあ清香、勉強ばっかでつまらなくねえか?」 「何言ってるの。受験生なんだから仕方ないでしょ」 呆れる清香に構わず、翔は部屋のラグに寝転んだ。 「もうギブ。たまには、外でデートしようぜ」 「この前したでしょ」
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