後悔

16/30
前へ
/536ページ
次へ
翔はそれ以上何も言わず、清香の隣に座り慰めるように頭を撫でた。 「もしかしたら、和真は側にいてくれただけで、付き合ってるつもりはなかったのかもしれない。じゃなきゃ…2年も付き合ってて、何もないなんておかしいでしょ」 「清香…実はな、あいつ…EDなんだよ」 真顔で言う翔の肩を、清香は呆れた顔で叩いた。 「こんな時に、よくそんな冗談言えるわね。2人でAVの貸し借りまでしてたくせに」 「なんだ、知ってたのかよ」 「教室で、あんな堂々と受け渡ししてたら嫌でも気付くわよ」 ケラケラ笑う翔を、清香は信じられない目で見て笑った。和らいだ清香の雰囲気に、翔は口を開く。 「清香からは、誘わなかったのか?」
/536ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2937人が本棚に入れています
本棚に追加