後悔

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「私もどうもしない。和真の事はまだ好きだけど、別れても今まで通りでいるつもり。そんな顔しなくても大丈夫よ。3人の関係まで駄目になったら、余計辛いもの」 清香は、吹っ切るように言い笑った。 「決めたんなら仕方ないな。俺も、今まで通りでいてやるよ。…まあ、辛い時は言え聞いてやるから」 「何よ、なんか偉そうな言い方。翔のくせに」 気に食わない顔の清香に、翔は口角を上げる。 「なんだ、清香知らなかったのか?俺は偉いんだぜ。なんなら、翔様とでも呼ばせてやろうか?」 「本当にそう呼ばれたい?」 「…いや、やっぱいい」 不敵な清香の笑みに、翔はヤバイと察知し視線を逸らす。その様子に清香が吹き出すと、翔も笑った。
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