後悔

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「恋人らしく、最後に抱き合ってキスでもしとくか?」 悪戯っぽい顔で両手を広げる翔の胸に、清香は顔をうずめ背中に手を回す。 「翔、キスは止めとく」 「了解」 するつもりなんてなかった翔は、笑いながら清香を抱き締め返した。 季節が変わり、胸にいろんな想いを抱えながら、それでも3人の幼なじみの関係は変わらなかった。 好きでもない女と付き合う、そんな俺の日常も変わらない。 休日の繁華街。 人混みを見回し歩く翔の腕に、可愛い雰囲気の女が甘えるように手を回す。 「翔、誰か探してるの?」 「いや、別に」 「そう。あ、ねえ翔、これ見て」
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