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「莉子、春休みに俺の実家に遊び来ないか?」
「え、あ…」
突然の話しに、莉子は考える顔で目を伏せた。そんな莉子に、男は柔らかく微笑む。
「気が進まないなら無理しなくていいよ。一応考えてみて」
莉子が顔を上げ頷くと、男は玄関のドアを開けた。
「行ってらっしゃい…和真」
見送る莉子に、和真は笑みを浮かべ手を振った。
和真が大学へ行った後、莉子は朝食の片付けを済ませソファーに座ると、部屋に飾った和真との写真を見る。
和真と暮らして半年。
付き合って1年が過ぎた。
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