新しい日常

4/22
前へ
/536ページ
次へ
「莉子、春休みに俺の実家に遊び来ないか?」   「え、あ…」 突然の話しに、莉子は考える顔で目を伏せた。そんな莉子に、男は柔らかく微笑む。 「気が進まないなら無理しなくていいよ。一応考えてみて」 莉子が顔を上げ頷くと、男は玄関のドアを開けた。 「行ってらっしゃい…和真」 見送る莉子に、和真は笑みを浮かべ手を振った。 和真が大学へ行った後、莉子は朝食の片付けを済ませソファーに座ると、部屋に飾った和真との写真を見る。 和真と暮らして半年。 付き合って1年が過ぎた。
/536ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2946人が本棚に入れています
本棚に追加