新しい日常

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あの日から、1年半… 『さよなら』のメールを送り、公園を去ろうとした莉子の前に現れたのは、翔ではなく和真だった。 「終った事だし、気にする必要ないよね」 呟きソファーから立ち上がった莉子は、着替えて大学へ向かう。 莉子の通う大学は隣県で、和真と暮らすマンションからは電車で40分。元々、国立大学に受かった和真が一人暮らしをしていたマンションだった。 莉子は転校先の高校を卒業後、親元から1時間以上かけ大学に通っていた。一人暮らしを考えていた莉子に、一緒に住もうと誘ってくれたのは和真。 マンションは、駅からは近いが和真の大学からは少し離れていて、学生の一人暮らしにしては広めの間取り。
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