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「だったら仕方ないな」
「ごめんね。ありがとう」
莉子は、和真に微笑み前菜を口に運ぶ。それを見て、和真も料理に手をつけた。
「これ美味しいな」
「でしょ。前に奈美が遊び来た時、この店見つけたの」
得意気に答えた莉子を、和真は考えるように見る。
「そう言えば、莉子とのきっかけ作ってもらったのに、奈美ちゃんには付き合ってから一度しか会ってないな」
「そうだっけ?じゃあ、向こうで和真も一緒に遊ぶ?」
莉子の言葉に、和真は苦笑いを浮かべる。
「そう聞かれるって事は、もしかして俺、帰ったら仲間外れされる予定だったか?」
「ううん、そんな気はないけど…和真、帰ったら友達と会うんじゃないの?だから、私はその間奈美と、って思ってた」
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