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「あれ浮気じゃないの?」
奈美が指差した先で女は、翔の身体に触れ甘えるような素振りで抱きついた。
「翔からやってる訳じゃないし」
莉子に言われ、奈美は改めて2人を見る。莉子の言うように翔から触れる事はなく、女の方から抱きつき腕を絡めていた。
「そんな問題じゃないでしょ。彼女いるのに、他の女とベタベタしてる時点で浮気だよ。それに、あの男全然嫌がってないじゃん」
「うーん。でも、翔はいつもあんなだから」
のんびり口調で言う莉子に、奈美は肩を落とした。
「莉子、心広すぎ。でもこれくらいで怒ってたら、翔君とは付き合えないのかもね」
「そうかもね。そういうの覚悟で、翔に告白したし」
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