魔武器と召喚

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そこには例の留学生を中心に王女や貴族達が一緒に居て騒いで居た。このまま結界を解くと非常に面倒なことになりそうなのが、目に見えて居た。 凄く嫌そうな表情になるフレッドだったが、大きな溜息をついて言った。 「仕方ねえな。お前、結界を解除したら直ぐに転移しろ。後は、俺がどうにかする。その方が簡単そうだ。お前が、絡んだ方が面倒そうだからな」 そう言ったフレッドに俺は頷く。 「分かりました。すみませんがそうさせていただきます。私も同感ですから。本当に面倒な人達です」 そう言って集まっている人達の方を見ると、ルカが言った。 「どっちにしろーあの面倒な魅了をさーどうにかした方が良いよー」 ルカの言葉に驚いた表情で、ルカを見るフレッド。 「え?それって?」 ルカは嫌そうに鼻に皺を寄せて、言った。 「うんーカレンがねー気がついたんだけどーあの留学生さー無意識にー魅了の魔法をばら撒いてるんだよねー。凄く面倒ー」 そう言ったルカに、は!っとした表情になるフレッド。 「ああ!魅了か!そうか!それだ!妙な魔力が感じられていたんだが、そうか!魅了か!」 うん。気がついてたんだ。魅了ってのは分からなかったようだけど、さすがだねえ。
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