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そんな事を思ってると、ルカが再び言った。
「あの魅了のせいで、周囲が煩いことになってるんだよねー。あれさあー。蹴散らしたいよねー」
そう言って、少し楽しそうに尻尾を揺らす。何か企んでるよね?その顔。
俺がそう思ってると、ルカが言った。
「ねえ?結界を解除したらー絶対に突っ込んでくるからさー僕を投げて?」
そう言って楽しそうに尻尾を揺らすルカに、俺はダメとは言えないと思った。
「ん?何かするのか?」
そう言ったフレッドに楽しそうに身体を丸めるルカ。
「んー。蹴散らして止めるー」
そう言ったルカに俺はクスクスと笑う。
「全く。さすがですね。普通は簡単には出来ませんからね?」
そう言いつつ、俺はルカを掴んで構えると結界を解除した。それと同時にこちらに走って来る者が居たので、それ目掛けてルカを投げつけた。
そして、直ぐに転移した。フレッドは、呆れたような表情してたが仕方ないと思う。巻き込まれない為にね。
直ぐに戻って来たけど、何をしたのかはルカに聞かなかった。どうせ直ぐに分かると思うし。間違いなく文句を言って来そうだしね。
だって、ルカが俺の使い魔だって知ってるし。キメラに跳ね飛ばされたとでも思ってくれれば良いんだけど。
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