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俺達は全員が広大な島にバラバラに転移させられている。随所に監視用のカメラが仕込まれているようだ。
俺は、舌打ちをして周囲を確認する。
「ん・・・・・居た・・・・・」
思ったよりも近い所にアリスが居た。俺は、直ぐに走った。勿論、学生のレベルでね。
気配を消して周囲を伺ってるアリスの目の前に直ぐに走り込んで言った。
「お待たせ。アリス」
俺がそう言った瞬間。直ぐに、俺に抱きついて来たアリス。
「お兄様!」
嬉しそうなアリスに俺も嬉しくなって、頭を撫でる。暫く撫でてアリスが落ち着いたところを見計らって、言った。
「さ。移動して、拠点を作りましょうか。一週間も有りますし、快適な方が良いでしょう?」
俺がそう言って、歩き出そうとすると、直ぐにアリスは頷いて俺の後ろに着く。だって、此処は森の中。道なんてまともに無いからね。
俺は周囲を探って、ある場所を見つけた。
「ああ。良い場所が有りますね。行きましょうか」
そう言って移動を開始する。
周囲には小動物の気配は無数に有るけど、大型の魔物の反応は一つも無かった。此処は、比較的安全な場所だったんだね。
まあ。原因は分かってるけどね。
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