サバイバル訓練

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カレンは既に、俺の肩から飛び降りていて、ソファに座って身体を伸ばしていた。 寛ぐように身体をほぐして居る。本当なら、本来の姿に戻りたいだろうに此処では、何時目撃されるか分からないからそれは無理だな。 まあ、彼の居室の中には入って来れる者は、学園でも教員程の実力者でなくては無理だから、生徒が勝手に入って来ることは出来ないが、確認用の探査機は洞窟内までは入って来れるからな、 まあ、この洞窟内に来る途中に探査機に確認はされて居なかったから、大丈夫と思うけどな。 俺は、ふう・・・・・・・っと、息を吐いて言った。 「でも、上手く隠れてましたね。私達が偶然授業で此処に来なければ、見つからなかったんですから」 そう言ってにっこりとして、自分の後ろから項垂れて来る彼に言った。 「はあ・・・・・・・・。何で、こんな島を使って人間は授業しようなんて思ったんですかねえ。この島は、ちょっと面倒なもんが有るから危ないんですよねえ」 その言葉に、眉を寄せるカレン。 「危ない?」 すると、俺の肩でため息をついてルカが言った。 「あー。あれでしょー?まあー一応ー厳重に封印は当時したしー人間だってーバカじゃないでしょー?あの頃でー凄くー苦労ーしてたもんねー」
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