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生徒たちにも、結構怪我が見える。
「煩い!さっさと返せ!卑怯者!」
「そうだ!そう言った卑怯な行為だって、先生が見てるに決まってる!減点の対象だろ!そうなりたくないんだったら、返せ!」
そう怒鳴る生徒に、俺は溜息をついた。
「そうですか。だったら、貴方たちが呼び寄せた他の魔物達を倒してからにしては?」
そう・・・・・血の匂いに引き寄せられるようにかなりの数の魔物が集まって来てるんだよねえ。俺の言葉に、周囲を確認して慌てる生徒達。
「な!お前が呼び寄せたのか!なんて事をするんだ!」
そう言った生徒に俺は首を振る。
「違いますよ。貴方達が戦闘してる時に血を撒き散らすから、呼び寄せられてしまったんですよ。助かりたかったら、自分で、魔道具のペンダントを破壊して下さい。そうすれば戻れますよ?」
俺がそう言うと、俺を睨みつけて生徒達が言った。
「お前はどうする気だ!」
俺は、肩を竦めて言った。
「逃げます」
「「「は?」」」
そう言った生徒達に俺は、笑顔で言った。
「まあ。逃げなくてもこうすれば良いんですけどね」
そう言って、周囲に殺気を放つ。
すると、それまで、こちらを攻撃しようと構えかけて居た多くの魔物達が一斉に背中を向けて逃げ出してしまった。
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