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生徒達には影響が無いように、殺気を放ったんだけど失敗したな。もうね。凄く煩い。
自分達の獲物を横取りするなとか、さっさと返せ!とかね。今、此処で出すのは簡単だけど、彼等に処理が出来るとは思えないんだけどなあ。
完全に血抜きが済んでないから、又、魔物を呼んでしまうよね?悪いけど、もう殺気を放って追っ払うなんてしないからね?
さっきから、周囲を探査機が飛んでるんだ。強い力は使えないんだよね。
「此処に出すのは簡単ですけど、貴方達で処理は出来るんですか?大量の血と内臓の処理を急いでしないと、また、魔物が寄って来ますよ?血の匂いは魔物を呼びますからね?」
俺の言葉に、顔を引き攣らせて慌てる生徒達。
「う、煩い!だったら、偉そうに言ってるお前は、出来るんだろ!お前が処理して出せ!」
「そうだ!我々貴族がやらなくても、そんな穢れた事は、平民にやらせれば良いのだ!お前だって、本当は平民の出なのではないのか!そう聞いたぞ!」
「そうだ!本物は、魔盲で体裁の為に雇われたんだって噂だぞ!」
ふーん。俺が魔盲だって噂まで出てるんだ。まあ、本当に魔力を持てなかった魔盲は、世界に馴染めないから虚弱だってのは事実だけどね。
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