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その言葉に、俺は笑顔で言った。
「貴方の魔力量が少ない・・・・ですか?うーん。どうしましょうかね。僕には、貴方が魔力が少ないとは思えないんですよ」
そう言って微笑みかけると、怒りの表情で俺を睨みつける彼。
「馬鹿にしてるのか!どんなに検査しても、微量しか出ない俺を嘲笑ってんのか!フザケンナ!」
そう言って、俺を睨みつける彼に、俺は静かに言った。
「ああ。そのまま測っても、出ませんよ。だって、貴方の魔力・・・・大半が封印されているんですから」
俺の言葉に、驚愕に目を見開く彼に、俺は微笑みかける。
「貴方は、魔力量が少ないからといって、諦めずにずっと訓練を続けてますよね?魔力質が凄く高いですよね?そう簡単に魔力質は、上がらないんですけどねえ。
まあ、それは置いておいて、貴方・・・・・もし、魔力量が増えるとしたら?貴方を今迄馬鹿にしてきた相手よりもずっと、強くなれるとしたら?
・・・・・・・・・・・・・・・どうしますか?」
俺の言葉に、最初は憤慨して居たものの、微妙な表情になって、そして考え込む表情に変わった。考えてるんだろうね。さて、どう答えるかな?その返答次第では、俺も協力しても良いかな。
魔盲とか、魔力量が少ないって落ちこぼれ扱いってのは、人ごとじゃないからね。
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