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ああ。知ってるんだ。あの集団を。本当に何を考えてるんだかな。こんな森であんなに騒いで。全く。面倒な。変なのが寄って来なきゃ良いんだがなあ。
そう言ってる間に、近づいてくる集団。
こんな魔物も居ると分かってる危険な森で、周囲に警戒もせずに喚き散らしてる。危険だよねえ。
「もー!離れなさい!折角、ユウキ様と二人っきりって思ったのに!貴女達は!」
「王女様だけなんてずるいもん!私だって、ユウキ様と一緒に居たいわ!」
「そうだよ!ユウキが良いって言ってんだし!問題ねえだろ!」
「ユウキ。一緒。嬉しい」
「皆!静かにして!此処は危険な森なんだよ?魔物が何処に隠れてるか分からないんだから!」
そう言って彼女達を静かにさせようとはしてるのか?けど、口で言うだけで、全然効果はないようだな。あの時、撒き散らしてた魅了の魔力はルカが完全に消したみたいだけど・・・・・ずっと浴びてた奴は影響が直ぐには消えないようだね。
全く。面倒だよなあ。あいつは。思わず溜息をついていた。その時だった。
「何?そこ!」
そう言って、急に俺達の居る場所の近くにナイフを投げて来た荒っぽい言葉の女生徒。
「何?何か居るの?!」
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