サバイバル訓練

30/67
前へ
/274ページ
次へ
俺は横に刺さったナイフを抜いて確認した。クソ!これは・・・・毒を塗ってやがる。直ぐに俺は木に手を触れて浄化する。 まあ、これで木は枯れないだろう。かなり悪質な腐敗毒だったからな。人や魔物に当たれば大変だと思うんだが。 俺は、木から飛び降りるとナイフを示して言った。 「このナイフ。随分危険な毒を塗ってますね?」 俺の言葉に、女生徒は別のナイフを出したまま怒鳴る。 「うるせえ!そんな所に隠れて何やってんだよ!俺達を襲う気だったのか!」 その言葉に、ユウキは警戒し王女達は俺を睨みつけてユウキの陰に隠れるようにする。 俺は溜息をついて言った。 「何を言ってるんですかね。こんな朝早くから。騒がしい。寝てたに決まってるでしょう?周囲の安全を確保して眠るのは森では当たり前です。貴女達こそ何を騒いで居るんですか。魔物に此処には獲物が居ますよと宣伝して歩いてるようなものでは有りませんか」 そう言って俺は目の前にナイフを出すと、白い炎で燃やして溶かした。だって、こんな危険なナイフはマズイだろ?人にも魔物にも優しくない。 「それに、いきなりこんな危険なナイフを投げないで下さい。もし、当たったらどうするんですか?死にますよ?これ」
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!

730人が本棚に入れています
本棚に追加