730人が本棚に入れています
本棚に追加
後半、小さな声で呟いてたけど聞こえたからな?アリスを狙ってるのか?此奴・・・・。
確かに、貴族の中でフレイム家の位置は特殊だけど・・・・。だからこそ、フレイム家に向けられる視線は厳しいんだ。
「僕は、皆の為に!此奴を!」
そう言って、突然魔武器を出すと、俺に向かって来たユウキ。
「はあああああああああ・・・・・・・・・!!!!!!」
大きな声で切り掛かって来たけど、直線で真っ直ぐに向かって来るってどうよ?
俺は横に少し避けて足を出してみた。すると、まるでギャグか何かのようにその足に引っ掛かって、顔面スライディングをしていた。
ズザザザザザアアア・・・・・・・っと、痛そうな音で地面をスライディングして、正面の木にぶつかって止まったユウキ。
どうやら、戦闘訓練すら、まともに受けていないみたいだ。これで、戦えるのか?
俺がそう思っていると、顔面を抑えて転がって悶えて居たユウキはまだ、赤く擦りむいたままの顔面をこちらに向けて怒鳴る。
「卑怯者!ちゃんと戦え!」
いや。戦えって、出来るのか?全然、相手にもならないと思うんだが。やっぱり溜息が出てしまった俺は悪くないと思う。俺の態度に更に怒りをヒートアップさせるユウキ。
最初のコメントを投稿しよう!