サバイバル訓練

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後半、小さな声で呟いてたけど聞こえたからな?アリスを狙ってるのか?此奴・・・・。 確かに、貴族の中でフレイム家の位置は特殊だけど・・・・。だからこそ、フレイム家に向けられる視線は厳しいんだ。 「僕は、皆の為に!此奴を!」 そう言って、突然魔武器を出すと、俺に向かって来たユウキ。 「はあああああああああ・・・・・・・・・!!!!!!」 大きな声で切り掛かって来たけど、直線で真っ直ぐに向かって来るってどうよ? 俺は横に少し避けて足を出してみた。すると、まるでギャグか何かのようにその足に引っ掛かって、顔面スライディングをしていた。 ズザザザザザアアア・・・・・・・っと、痛そうな音で地面をスライディングして、正面の木にぶつかって止まったユウキ。 どうやら、戦闘訓練すら、まともに受けていないみたいだ。これで、戦えるのか? 俺がそう思っていると、顔面を抑えて転がって悶えて居たユウキはまだ、赤く擦りむいたままの顔面をこちらに向けて怒鳴る。 「卑怯者!ちゃんと戦え!」 いや。戦えって、出来るのか?全然、相手にもならないと思うんだが。やっぱり溜息が出てしまった俺は悪くないと思う。俺の態度に更に怒りをヒートアップさせるユウキ。
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