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暫く何かブツブツと呟いていたが、うん!っと大きく頷いて俺の方に向いて手を差し出して来た。
「えっと、マークだったか?ありがとう。助けてくれて。さっきの場所に居たら危なかったんだろ?んで、マークって結構な実力者だよな?でも、それは隠してるんだろ?
けど、本気で助かったよ。それに、マークは・・・俺にとって生涯の恩人だ。ありがとう」
俺は苦笑して、ケイトの手を握って言った。結構鋭いよね。彼は。これからが楽しみだね。
「貴方の境遇が、僕と似ていましたからね。それに、これからは通常の鍛錬に加えて魔力のコントロールや、魔法を放つ訓練も加えないといけませんから大変ですよ?出来ますか?」
俺の言葉に、顔を輝かせて嬉しそうに笑うケイト。
「ああ!勿論だぜ!マーク!コントロールは、今迄もやってた訓練をこれからも続けるさ!量が増えたぶん扱いは気をつけないとな。暴走でもしたら大変だからな」
嬉しそうに頷きながら言うケイトに、俺は言った。
「では、僕は行きますね。貴方はもう大丈夫でしょうから」
そう言うと、悔しそうにケイトは言った。
「本音を言うと、せっかく一緒になったんだから、ずっとサバイバルの間一緒に居ようぜ!って言いたかったんだけどなあ。マークにはマークの事情がありそうだし。仕方ねえな」
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