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そう言ったザックに嬉しそうにケイトは言った。
「ああ。魔力は大丈夫ですよ。マークのおかげでね」
「え?マークのおかげでって?いや、それよりも、あの場所に向かってる奴が居るって」
そう言ったザックに頷いて、俺は言った。
「そうですね。向かってます。間違いなく侵入する気ですね。あれは。例の留学生ですよ」
その言葉に頭を抱えるザック。
「また、あいつかよ!全く、めんどくせー!あいつは!後先考えずに突っ込みやがってえええ・・・・・・」
頭を掻きむしりながら叫ぶザックの様子に、これまでも色々やったんだなと理解する。
俺は、振り返って言った。
「貴方達は此処に居てください。彼を止めに行きます。止めなければ大変な事になります」
そう言った俺に、ザックは言った。
「お前・・・・・知ってるんだな?あそこに何があるか・・・・何が封印されてるか」
ザックの言葉に緊張した表情で頷いて、言うのはケイト。
「教えてください。何が居るんです」
俺は移動を開始しながら言った。
「龍です。500年前の災害龍。彼が封印されてます」
その言葉に、真っ青になる二人。その伝承は有名だからね。龍が暴れて幾つもの街を破壊して暴れて多くの人達が犠牲になった事は。
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