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その瞬間。力が入ったのかグリ!っと音がすると同時に地面がボコ!っとヒビ割れてヘコむ。
「全く。何考えてんの!あのガキは!どうせ、強いやつを味方につければ勝てる!とか、安易な考えでしょ!こんなのに手を出したら、世界が崩壊するってえのに!身の程を知らないわねえ!」
そう言った瞬間、カレンの周囲から冷たい冷気が漏れ始める。俺は苦笑して言った。
「カレン?」
瞬間にカレンは、そいつの頭から足を外して俺に振り返ると飛びついて来た。
俺は、カレンの頭を撫でながら言った。
「落ち着いてね。カレン。此処で漏らしたら危険だよ?」
そう言うと、むうっとした表情をして拗ねたように俺を見るカレン。
「だってえ、あんな好き勝手されちゃうと、マークが困るじゃ無いのー。だからー」
そう言いかけたカレンの口を指で抑えると、笑顔で言った。
「カレン。大丈夫。落ち着いて。愛してるから」
そう言って軽くキスをすると、顔を真っ赤にして俺の胸に顔を埋めるカレン。
カレンは本当に俺を好きで居てくれてる。俺の魔力が凄く魅力的なんだって。魔人は、強い者に惹かれるって言うけどね。
強い子孫を残す為にそうなんだってさ。
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