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俺は武器を構えたまま言った。
「そこをどけ。どっちにしても、結界はもう持たない。始末をつける」
俺の言葉に青ざめるそいつ。
「いやいやいや・・・・・・。何を言ってるんっすか!人の敵う相手じゃないんっすよ?生徒達は全員避難って、そこに居るの生徒っすよねー?!何で残ってるっすかー!!!」
ああ。忘れてた。
「あー。そいつね、邪魔だから連れてって貰えるかな。ペンダント着けて無かったんだよ。だから、気を失ってんのに転移されてねえの」
「はあ?馬鹿っすか?死にたいんっすかねー?」
そう言って確認して胸ポケットから溢れでてるペンダントを見て、大きな溜息をついた。
ペンダントを取り出して、ユウキの首にかけると自動的に転移させられて行った。
やっと静かになった。けど、戻ったら喧しいだろうなあ・・・・・。そう思って一瞬遠い目をした後、目の前の邪魔な奴に声をかける。
「だから、そこ避けて貰えるか?心配は要らん。新しい使い魔も居るしな」
そう言って俺が示すと俺の横にはルカが小さな子どもの姿で立っていた。
「え?子ども?いや・・・・人型?・・・・この感じ・・・・・聖獣?いや・・・ちょっと違う?ん?」
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