730人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は、困惑するそいつを押しのけて言った。
「ルカ!頼んだぜ?」
ルカは満面の笑顔で言った。
「うん!まっかせてー!補佐はー僕がやるよー!」
そう言って嬉しそうに、まだ、邪魔をしようとするそいつを一瞬で拘束して自分達の後ろに飛ばす。
「はあ?え?なんですかー!!!だめですってばー!解放したらー!」
そいつは叫ぶように言ってたけど、益々地鳴りが激しくなって来たからな。このまま、結界が有ると、弾け飛んでそれだけで結構な影響が周囲に出る。
強い結界だったからな。
俺は魔武器を構えてその結界を切った。結界は、周囲に影響を与える事なく音もなく粉々になって消えた。
それと同時に、大きな咆哮が周囲に響き渡ると地面が下から爆発するように弾け飛んだ。
ギリギリで間に合ったか。
俺は後ろへ大きく飛んでルカも、そいつを連れて飛んで来た。
ルカの背中には真っ白な翼が二対有った。控えめに四枚にしたんだなって思った。
ルカの背中の翼を見て、目を見開くそいつは、一応、帝。それも雷帝って奴。
本来なら風帝が来るべきなんだろうが・・・間違いなく、あいつ・・・ユウキの取り巻きに捕まってるな。んで、ユウキが戻ったから益々動けないだろ。面倒な奴ら。
最初のコメントを投稿しよう!