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【我は我儘ではない。現実を見て居るだけだ。今のままの我ではこのままでは確実に人間やそれ以外の知恵ある生き物によって討伐の対象とされるだろう。
それは確実なのではないのか?人間。お前は、我が今までの見たどの人間とも違う。
それ故に、興味を持ったのだ。だから、お前に契約をお願いしたい。さすれば、我は討伐の対象とはならず、少なからず人間や他の生き物について、学ぶ機会を得られるだろう?
そうすれば、今後我が何をすべきかも見えるのではないのか?どうだ?人間】
そう言った黒龍に、俺は頭をガシガシとフードの上から掻くと言った。
「全く。仕方ねえな。分かった。協力してやる。頭を降ろせ」
俺がそう言うと、黒龍は俺の方に頭を降ろしてきた。俺は、拳を握り締めると、魔力を込めて黒龍の頭を殴って居た。
ズガアアアアアンンンンンンンンン!!!!!!!
大きな音と共に、黒龍の頭は地面に叩きつけられた。そして、それと同時に強い光に包まれる。
【ウガアアアアアアアアア・・・・・・・・な!なんだ!この・・・・魔力は!!!!!!!】
「喧しい!静かにできないのか!」
俺はそう言うと、黒龍は地面に頭を着けたまま、拗ねたように俺を見る。
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